エンリッチド・エアとは?

エンリッチド・エア(NITROX:ナイトロックスとも言われます)とは通常の空気よりも酸素濃度が高い気体で、スキューバ・ダイビングでは窒素酔いや減圧症のリスクを抑えながらより長い時間水中にいることができる、ダイビング後の疲労感が少ない、といったメリットがあります。

 

ダイビングにおける二つのリスク

 

ダイビングが陸上の活動と異なるのは水中の活動であり、タンクの中にある空気で呼吸するということであるのは、ダイビングの経験のない方でも皆ご存知と思います。ただこれに加えて重要なのは、水中では深さが増すにつれて高圧の環境になるということです。

 

陸上では考える必要もないことですが、高圧の水中では空気の中の窒素が体の中に溶け込んでいきます。こうした時に問題となるのが窒素の麻酔作用からくる窒素酔い、そして急速に陸上の常圧に戻る時に体内に気泡が発生する減圧症です。

 

これらの症状が出るのは個人差がありますが、こうしたリスクを避けるために、リクリエーショナルダイビングでの深度は40mまでが推奨されており、浮上時は18m/分以下が良いとされています。

 

エンリッチド・エアのメリット、デメリット

 

エンリッチド・エアは通常の空気(酸素濃度21%)に比較して一般には32%~36%程度と酸素の濃度が高くなっています。

 

 

すなわち通常の空気を用いた場合に比較して、同じ深度の潜水であればエンリッチド・エアの方が体が窒素を取り込む量が少ないため、減圧症や窒素酔いのリスクを高めることなく、より長く水中にとどまれるということになります。またダイビング後の疲労感も、エンリッチド・エアを使用した場合の方が少ないとも言われています。

 

ただし酸素は酸素で、深度が深くなり周辺圧力が高まると「酸素酔い」というリスクがあるため、エンリッチド・エアを使用しても、より深く潜れるということではありません。どちらも安全な潜水限界は30m程度であると言われています。

 

また当然のことですが、いくらエンリッチド・エアを使って減圧不要潜水時間が延びても、タンクのエアがなくなる前には浮上しなければなりません。

 

エンリッチド・エア・ダイバーになる

 

エンリッチド・エアは海外では非常に一般的になっており、日本でも普及が進んでいます。エンリッチド・エアの使用には通常Enriched Air Diver (EAD)の認定が必要ですが、ダイブセンターによっては経験あるインストラクターの指導のもと、体験が可能な場合があります。

 

プライム・スクーバ石垣ではスペシャルティ・コースとしてエンリッチド・エア・ダイバー(EAD)認定プログラムがございます。PADIオープン・ウォーター・ダイバー 以上 またはPADIジュニア・オープン・ウォーター・ダイバー以上で、12歳以上の方がご参加いただけます。

 

プライム・スクーバ石垣では事前のご予約により、エンリッチド・エアのご利用が可能です(追加料金)。EAD認定がない方でもお試しいただけます。