台風とダイビング

ダイビング・バケーションを計画するにあたって、台風の影響は気になるところです。

 

石垣島は周辺の八重山諸島との関係や、それらとともに石西礁湖を形成していることからも一般的に風の影響を受けにくく、海況も外洋に面した他の地域に比較して海況も穏やかです。このため低気圧が接近してもその風に影響を受けにくいダイビングポイントがあり、天候の影響を受けにくいとも言えますが、年に数回は台風の影響でダイビングができない時があります。

 

1951年以来の気象庁データによれば、アジア太平洋地域では年間平均で約26個の台風が発生しており、このうち毎年約8個が沖縄・奄美地方に接近しています。ただ沖縄・奄美地方と言っても全長700km程度の距離があり、石垣島を含む八重山地方はそのまた一部。このため石垣島でのダイビングが台風の影響で中止となるのは一般的には年に4回程度、そして一般的には6−10月となります。

 

台風の影響で海況が荒れ、安全なダイビングができないと判断された場合は、当日のダイビングはキャンセルとなります。また台風の直撃などで影響が大きいと判断される場合、石垣港は閉鎖となり、船は安全な場所に避難して台風対策を取るため、前日から台風対策の作業に入ります。

 

台風対策による避難が決定となると、船舶は全て避難港にてロープで厳重に固定されます。1艇の船の固定には10本以上のロープを四方に張り巡らすため、一度対策が始まると解除になるまで船の出入りはできません。また同様に対策解除の決定が出るまで、船を出すこともできません。台風による影響は毎回異なりますが、一旦台風対策が必要となると、ダイビングができない期間は一般的に3日前後と考えられます。

 

このように台風でダイビングができなくなることは年に3-4回程度ありますが、台風は海の水をかき混ぜて深海の冷たい水によって海面での水温上昇を抑えてくれる働きもあります。台風が極端に少ない年には水温上昇でサンゴの白化現象がみられるなどもあるため、台風発生は海の生物にとって必要なものでもあります。

 

台風でせっかくのダイビング・バケーションがキャンセルになるのは残念ですが、それも次回までに海が元気になるために必要な事と思えば、少しは気が晴れませんか?